エンさんNote

テレワークとFIREの間で天涯孤独のアラフィフおじさんが日々考えた事や勉強した事を書きます

ロルフ・ドベリ著「Think Smart  間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法」

意思決定において大切なのは無駄を削ぎ落とす事

書店の目立つ所に平積みされている「Think」シリーズ。
その中の一冊である本書は、時間の無駄を避けて
効率良く考えるためのアイデアについて書かれています。

「Think clearly」が人生という大きなテーマを扱っていたのに対し、
本書はより意思決定に焦点を絞っています。

サブタイトルにあるように、間違った思い込みを避けて、
賢く生きるための考え方を示した本です。

本能のままに考えてしまうと陥りがちな失敗や思い込みが、
ビジネスや日常に関連する例とともに平易な文章で語られています。

良い結果を生み出すためには、いかに無駄なものをそぎ落とすか、
失敗を回避するかということが大事であり、
本書はそのための思考法を52のエッセンスにまとめています。

以下、その中から、私が特に気になったものを列挙したいと思います。

  • 私たちは無意識に自分のアイディアの方が重要と思いこむ。
  • 「失う悲しみ」は「得る喜び」の二倍強く感じる。
  • 私たちは自分の意見が「多数派」と思い込んでいる。
  • 複雑な現代では「平均の概念」は意味を持たない。
  • 誰もが「自分の得意分野」に偏ったものの見方をする。
  • デフォルト効果ほとんどの人は標準案を選んでしまう。
  • 現状維持バイアス(得することよりも、損を避ける)
  • 偽の合意効果(ほかの人も自分と同じように考え感じるものと思い込み、意見が違う人を変わり者と決めつける)
  • 社会的比較バイアス(自分より優位に立つ人を推すのを嫌がる)
  • 情報バイアス(情報は多いほど正しい決断ができると思い込む)
  • 計画を立ててから始める人はたいてい計画を立てることでエネルギーを使い果たし、実行する余力が残っていない。
  • 構想を練ってから書く人は構想を立てることにエネルギーを使い果たしてしまう。
  • 図式化・完成図は後でも良い。書きながら考えれば良い。
  • 仕事を仕上げてから遊びに行こうと思う人はいつまでも遊びに行けない。遊んでから仕事をすれば良い。遊んだ後にはやりたいことが残っていない。だから仕事に集中出来る。
  • ニュースからできるだけ距離を置く。リスクを誤って認識し、無関係なものも多く時間の無駄。
  • もっとも愚かしいのは「ねたみ」。不合理な行動を引き起こす。
  • 「言葉にできるほうの知識」を極端に過大評価する傾向。
  • 確率がわからないものよりも、確率がはっきりしているものを好む傾向。

本書全体を通じて、ダニエル・カーネマン、ナシーム・タレブなど
過去の著作の引用が多いのが気になりましたが、
上記の通り示唆に満ち溢れた一冊でした。