エンさんNote

テレワークとFIREの間で天涯孤独のアラフィフおじさんが日々考えた事や勉強した事を書きます

山下泰平著「簡易生活のすすめ 明治にストレスフリーな最高の生き方があった!」

いつの時代にもいる、簡易生活を追求する人々

明治時代は、令和の今から比べれば簡易極まりない
シンプルな生活を送っているように見えますが、
当時の人達はこの生活の簡易化と言うテーマと真剣に向き合っていたようです。

わざわざ狭い家に引っ越したり、食生活を変えたり、
生活を簡易化に向けた様々な試行錯誤が繰り広げられています。

明治はお金が無くても時間は有り余っているはずだから、
簡易生活を導入する必要など無いと思っていたのですが、
それは全くの誤解でした。

ましてや「オレンジページ」や「レタスクラブ」のような情報誌が発行され、
それらの溢れる情報をすべて鵜呑みにすることなかれと
警告を発する人物まで登場する始末。

これではまさに、現代の情報社会と変わらないではないですか。

簡易生活と言えば、現在も“ミニマリスト”なる物を持たない、
物に縛られない生活を送っている人たちがいますが、
明治にも存在したようです。

もちろん今から比べれば物の数は少ないのですが、
それでも簡易生活を志す事の裏付けとして、明治文化の豊かさを感じます。
やがて来る戦争前の、牧歌的な庶民生活がそこにはあります。

また、来客や往訪に関するノウハウは現代のSNSの使い方そのままでした。
人間って形や道具は絶えず変化(もはや進化してるかも怪しくなってきた)
していますが、人間の本質はいつの時代も同じです。

50年前に書かれた松下幸之助著「道をひらく」でも、
激動の時代をどう生き抜くかについて書かれていました。
時代はいつも激動 で、高速で進化し、それを語る瞬間が最先端なのです。

また、この本には平民主義と言う考え方が紹介されています。
人と平等に接し、物事に捕らわれず、考えるよりすぐ行動し、
改善していくと言う考え方です。

それに関連して、著者の職場における平民主義Tipsが紹介されていました。
わざわざ書き連ねるあたりに、この本を通じて同僚たちへメッセージを
送っているようにも感じます。

私もこの考え方には賛同なので、ここに引用したいと思います。

・怒らない
 →怒られながら働いて効率が上がる人はいない。だから怒らない。

・すぐする
 →気軽に行動するのが平民主義なのだから、すぐにする。

・邪魔しない
 →邪魔をすれば他人の能力を阻害してしまう。

・無理に間に入らない
 →仕事をする人同士が話しあえばいいのであって、伝言係は必要ない。

・苦手なことはしない
 →苦手なことをすることによって、自分の能力が阻害される。

・分からないことは聞き、できればやってもらう
 →聞いて分かる人は自分より知識量が多い。
  ならばその人にやってもらったほうが効率が良い。

・誰がどの仕事をしてもいい
 →人で仕事を分ける必要はない。

・結果が同じなら、手順ややり方はどうでもいい
 →求めているのは結果である。

・判断できないことは判断しない
 →分からないことは判断できないのだから、判断する行為が無駄。

(『簡易生活のすすめ 明治にストレスフリーな最高の生き方があった! (朝日新書)』(山下 泰平 著)より)

職場の全員がこれを実践できたら、どんなに快適でしょう。
それこそ、皆が大好きな言葉「生産性」の向上です。

「「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本」
有名になった著者ですが、私はこの本も同じくらい強くオススメしたいです。

現代のコロナ禍において生活様式が見直されている昨今、
明治時代は疫病と対峙するに当たってどんな生活を送っていたのでしょう。

他にも題材は豊富にありそうなので、
著者にはまだまだ本を書き続けて欲しいと思います。

追記

このレビューをAmazonにも投稿したところ、
著者の目に止まったようです!
喜んで頂けたようで良かったです。私のメッセージが届いて良かった。

いつの時代にもいる、簡易生活を追求する人々