エンさんNote

テレワークとFIREの間で天涯孤独のアラフィフおじさんが日々考えた事や勉強した事を書きます

黒柳徹子著「窓ぎわのトットちゃん」

著者がそう朗読するなら、それが正解


著者の幼い頃のエピソードを著者自ら朗読しています。

朗読と言うのは難しくて、お芝居とナレーションの
中間くらいの立ち位置が要求されます。

あまり感情を込めすぎると作品の世界観が固定されますし、
それでいてアナウンサーのように淡々と読みすぎても味気ないです。

ビジネス新書などは自動音声でも聴けますが、
このような物語は、やはり人間の温かみのある朗読で聴きたいものです。

朗読は声優のスキルとも違って、文章を正しい発音とリズムで
読み上げるのと同時に、セリフ等にはそれなりの演出を加える必要があります。

声優が朗読したオーディオブックを聴いた事がありますが、
セリフは上手いのですが、それ以外の普通の文章はあまり上手くなく
聞きづらかったです。

なので、朗読者は声優やアナウンサーの両方を兼ね備えていると言えます。

黒柳徹子さんはの朗読はまさにそれでした。
セリフは登場人物によって抑揚を使い分け、
その他の部分はアナウンサーのように正確でとても聴きやすかったです。

朗読には正解がありません。
作中のセリフ等をどう表現するかは朗読者の腕の見せどころです。

ところが著者が朗読する場合はどうでしょう?
セリフだけでなく歌や笑い声、それら全て著者が朗読しているので
聴き手としてはこれ以上の納得感はありません。

そういう意味では、ちょっと反則な気もしますが(苦笑)、
著者が朗読するオーディオブックの珍しい例としてご紹介しました。

私はこの作品を子供の頃に母に読み聞かせてもらいました。

本は図書館で借りたのですが、予約してから順番が来るまで
2ヶ月位かかったと記憶しています。

戦後最大のベストセラー、まだ作品に触れてない方は
ぜひ読んで見て下さい。

まず紙の本で読んで見て、その後に黒柳徹子さんの朗読で聴き直して、
自分の頭の中で再生したセリフと朗読を比較して、
「答え合わせ」をするのも面白いかもしれません。


黒柳徹子「窓ぎわのトットちゃん」