エンさんNote

テレワークとFIREの間で天涯孤独のアラフィフおじさんが日々考えた事や勉強した事を書きます

「FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド」

 

www.audible.co.jp

 

 

オーディオブックで聴きました。

ちょっと前から提唱され始めた早期リタイアについての本です。

 

著者は海外の方なので、日本の税制や金利と少々異なる部分もあると思うので、

全てが当てはまるわけではありませんが参考にはなりました。

 

内容は著者の生立ち、FIREするための貯蓄術、FIRE後の運用術で構成されています。

よって、最初の1/3(著者の生立ち)は読まなくて良いです。

 

貯蓄については、何だかんだ言って著者がハイスペである事と、

旦那さんとのダブルインカムノーキッズである事を考慮すると、

やはり誰でも当てはまる事例ではありません。

 

更には在職中からもいろいろ企業を試みたりアプリを開発したり

(著者は元エンジニア)、なかなか活動的でそのまま普通に働いてても、

それなりに収入が上がるのではと思いました。

 

私のFIREのイメージは、ある程度の資産をリスクの少ない金融商品に投資し、

その利率で細々と暮らしていく物でしたが、この著者の場合は違っていて、

常に運用成績に目を光らせて、ポートフォリオをメンテナンスしています。

 

これって、単なるオフィスワーカーから投資家に転身しただけなのでは…。

FIREと投資家の境目が曖昧になって来ました。

 

ただ一つ言える事は、よくお金がお金を稼いでくれるなんて言い方をしますが、

この本に限って言えばFIREにそれは当てはまらず、結局は自分で情報を集めて、

売買を決断してと、一瞬たりと気を抜けない暮らしが続くと言う事です。

 

上手にやればその勝率はかなり上がるらしく、本書では95%安泰らしいです。

残りの5%を乗り切るための手段もいくつか紹介されており盤石な気もしますが、

所詮はマネーゲームです。

 

よく考えれば、お金がお金を稼ぐなんて話が簡単なわけがなく、

それなりに勉強して自衛して行かないと、一寸先は闇と言う事です。

 

米国では定年後は年金を運用しながら暮らすのが当然のようですが、

預金大好きな日本人には、このFIRE的な暮らしに飛び込むのは

相当勇気がいるのではないでしょうか。

 

でも、FIREに踏み切ったからと言って仕事を辞める必要も無いわけで、

とりあえずFIREに向けた準備を整えて運用成績の様子を見ながら

仕事を続ける分には良いと思いました。

 

日本もNISAなど、運用にお金が流れるように促していますが、

これからの時代は投資もリテラシーとして教育するべきだと思います。

 

この本の著者は30代でFIREしてしまいましたが、

FIREするためにはまず資産が必要です。

そして資産を作るためには少しでも早く貯蓄や投資が必要です。

 

それには人によって差はありますが、何年もかかると思います。

FIREと言う生き方を知ったところですぐにできる訳ではないのです。

 

なので、この本は20代くらいの若者が読むと、

いつかFIREが実現するかもと夢が広がりつつ、勉強を重ねるきっかけにもなり、

金融リテラシーが身に付いて良いと思います。

 

例えFIREに至らなかったとしても、

その知識や資産は将来とても役に立ちます。

 

では、すでにFIREできるだけの貯蓄がある場合はどうでしょう。

すぐに、えいやっと会社を辞められるでしょうか。

 

そこで立ちはだかるのは投資や金融に関する知識です。

それは本で学べる知識だけでなく、

実際に投資を経験した事で得られるカンも含めてです。

 

先にも書いた通り、FIRE後もポートフォリオのメンテンナンスは必要ですから、

世界情勢や金融などの情報に目を光らせつつ、

株や投資信託などの動きを読み取らなければなりません。

 

資産は分散させるのが鉄則ですから、

株、投資信託REIT、為替などなど様々な知識が求められます。

これは一朝一夕で身に付くものではありません。

 

そもそもポートフォリオなんて、他人をパクリ続けていたら

沈む船から逃げ遅れるのは確実です。

結局は自分で判断できる知識を経験がなければ、船に乗ってはいけないのです。

 

なので、既に興味があって勉強している人や

関係する仕事をしている人なら別ですが、ズブの素人がまとまったお金を持って

いきなりFIREするのは無謀だと思われます。

 

つきなみな教訓ですが、

結局は楽して儲かるような美味い話は簡単には見つからない、

少なくともAmazonのベストセラー本で見つかる事はあり得ないと言う事です。

 

本のタイトルにひかれて、早期リタイアを夢見て読んでしまった人は、

少々ガッカリする内容かもしれません。

 

ただ、ライフプランの一つとしては現実的ですので、

この本をきっかけにFIREな生き方を考えるのは、

マネーライフプランを見直す上でも、とても良いきっかけになると思います。

 

日本人はお金の話を語ることは下品だと思うような風潮がありますが、

お金は人生のかけがえのないパートナーです。

たまには自分の収支を見直して、お金と向き合って見てはいかがでしょうか。