エンさんNote

テレワークとFIREの間で天涯孤独のアラフィフおじさんが日々考えた事や勉強した事を書きます

横尾宣政著「野村證券第2事業法人部」

f:id:en3:20210516184105j:plain

 

 

野村證券第2事業法人部 (講談社+α文庫)

野村證券第2事業法人部 (講談社+α文庫)

 

 

 

前半は著者の武勇伝、後半は無罪の主張で構成されていますが、

後半の方が当然熱っぽく、タイトル変えた方が良いのでは?

と思いました。

 

全体を通して経営や財務に関する知識がないと、

何を言っているのか分からない点も多いのですが、

それでも無知な読者にも理解しやすいよう書かれています。

 

特に前半のモーレツ社員ぶりはすごかったです。

ただでさえ京大卒のエリートである著者を、

ここまで仕事に掻き立てる情熱は一体どこから出てくるのか。

 

顧客の利益、会社の利益を作り出すために、

あらゆる金融商品を手掛け、商品を企画して

売って売って売りまくる。

 

給料、出世、いろいろあると思いますが、

少なくとも仕事そのものに対しては、

読んでいてやりがいがあるようには思えませんでした。

 

著者のそのマネーゲームに関する膨大な知識と情熱が裏目に出て、

後半の訴訟に巻き込まれるのですが、

後半の弁明パートも著者の一方的な主張に終始しているので、

中立的な判断はできませんでした。

 

ただ、読後に感じた事は全然この著者、

幸せそうに見えないと言う事。

結局、人生を賭けてまで何と戦っていたのか…。

 

おそらく競争が好きで、勝つことがもっと好きで、

勝ち続けてきた人生を送った人の末路だとは思うのですが、

こういう性癖っていつから身に付くのか。先天性か環境か。

 

終始繰り広げられるマネーゲームと同じくらい、

そもそもの著者の熱意の方向性が理解できず、

ただそれらとは無縁の人生で良かったな、と

自分の無欲な考え方も悪くないと再確認できました。